ママチャリからATBへ
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厚別の地下鉄通勤時代に、自宅から新札幌まで乗っていたママチャリがある。これは、新札幌のフリーマーケットの催し物で開かれた、「じゃんけん大会」に多数?の中で優勝し、勝ち取った景品であった。26インチ、変速無し、フレームとタイヤのカバー(?覆うやつ)の色が微妙に違っている名車だ。おそらく、新札幌駅周辺に放置された自転車の中から、使える部品を集めて再生させたものだろう。ところどころがさびていて、チェーンなんて最もひどい。
当時は、まさか地下鉄通勤なんてするとは思ってもいなかったから、自転車なんて無かったわけで、じゃんけんなんて弱い私が通勤にタイミングよく勝ち得たこの名車は、きっと神からの授かり物に違いないわけである。
ただ、いくつか難点があって、
- ライトがつかない
- 変速が無いので下りが大変
- 力を入れてこぎ始めるといきなりチェーンが外れる
はベスト3である。
やはり変速が無いのが一番辛い。新札幌からわが家までは、立ちこぎが必要かそうでないか微妙な上り坂になっている。上り坂の場合は変速が無くてもたいそう困らないが、逆にわが家から新札幌へ向かう時には、ちょっと困る。下って加速が付いてくると、足が間に合わないのだ。車で言えば、ローギヤで走り続けるようなもの。毎朝、駅までの道のりは、私のレッドゾーンを常に振り切っていた。
また、ライトがつかない自転車は非常に危険である。なぜなら、夜12時を回って新札幌から自宅への帰り道、検問が張られていて、ライトがつかないばっかりに「ピピッ」と止められてしまったからだ。とりあえず、ライトをつけるそぶりなどしてみたけれど、「ああ、切れてるね」「はい、すいませーん」「気をつけてね」という他愛ない(ゴメンナサイ)出来事に遭遇する羽目になるのである。。
最後に、ここで!!という時の脱チェーンは会社へ向かう気力すら失せてしまう。信号が赤から青に変わるまさにその瞬間に、力強くペダルを踏み込んだら、「カチャン」と言ってペダルは空回りを始める。段差を降りる時だってそうだ。ペダルをこぐのをやめ、チェーンが緊張状態にないときに歩道から車道に降りるとしよう。もしくは、マンホールの段差を乗り越えるところでもよい。衝撃があった瞬間、またも「カチャン」という音ともに脱チェーンである。
東区に引越してからは、レッドゾーンを振り切ることは無くなったものの(ずっと平坦なので)、脱チェーンは続いた。そこである日、近所のリサイクルショップへ行ったときに一台のATBを見つけた。フレームの色は白、どこのメーカのものかも分からないものである。他にも数台のATBが並んでいたが、その中でもあまり見ない色だったのと、程度が良さそうに見えたこと、また比較的安かったこともあり、早速、購入することになった。これからは、このATBで通勤することになる。
じゃんけん大会の名車は、今では3人乗り仕様にバージョンアップしている。後ろにわが子はるちゃん、前にわが子たっちゃんを乗せ、ドライブならぬサイクリングに活躍している。 |
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